妊活・産後ケア・自律神経専門。
『症状』ではなく、その『人』にしっかり向き合い
身体と感情の両面からアプローチ！

常にケガと向き合わなければならないスポーツの世界
身体についてより深く学ぶため、治療家の道へ

「将来は医学部に進んで、スポーツドクターになりたい時期もありましたが、勉強が得意ではなくて諦めました」。そう話すのは、東海市で18年続く「あい整体院」の院長、萩原先生。大学は農学部に進み、自然環境、栄養、食品化学の勉強を続け、卒業後、食品関連の会社に入社する。大学時代は小学生対象のサッカーコーチ・スポーツトレーナー。会社員時代も、年中～中三の子どもが在籍するサッカークラブチームで、コーチとして指導してきた。

「小児喘息、アトピーと、どちらかというと幼少期から身体が弱い私でしたが、運動は好きでしたね。漫画「キャプテン翼」の影響を受けて、ずっとサッカーとともに過ごしてきました」。子どもたちにサッカーを指導し、自身もフットサルを楽しんできたが、肉離れや骨折など、常にケガと向き合わなければならない生活が続き、その経験が、治療家への道を志すきっかけとなる。「将来を見据えて、というのもありますが、今は亡き父の影響も大きいですね。父は私が成人してから整体師として独立開業した先輩なんです」。

専門学校に通学し、父親の整体院で経験を積み、31歳の時、2006年に開院。父の故郷、静岡の「あい整体院」の名を継いだ。

患者さんの99％が女性「妊活」「産後ケア」「女性特有の症状」の悩みを解決

患者さんの99％を女性が占めるという。HPに掲載された「子宝・妊活整体」「マタニティ整体」「妊婦さんの坐骨神経痛」「産後の骨盤矯正」「生理痛」といった症状別メニューを見てもわかる通り、「妊娠したい」、「妊娠中の整体」「産後の体型リカバリー」で悩む30～40代の女性が多い。「身体と心を整えていただき、とにかく楽になりました」「不妊で悩んでいましたが、こちらに通うようになって2カ月で妊娠しました」と結果も出している。

ほかに、片頭痛、肩こり、めまい、不眠、腰痛（慢性腰痛）、ぎっくり腰、アトピー、自律神経系の不調など、あらゆる身体の不快症状にも対応している。

萩原先生の強みは、患者さんの「心を読み解く」こと。心理カウンセラー、精神分析（交流分析）の資格をもち、「内臓マニュピレーション（内臓整体）」にも詳しく、心と身体の両面からアプローチしている。「感情は症状に出ます。痛みや不調といった症状は、結果として体に表れている入り口にすぎません」と話す萩原先生独自の施術は、機械を使わない手技中心だが、身体に触れないこともあるという。そして、カウンセリングに定評がある。

身体の造りや仕組みについて学んできた萩原先生だが、開院して数年経過し、患者さんの身体だけを診ても完治しない、と限界を感じたという。その頃、ある心理学の先生との出逢いがあり、人の感情について深く学んだ。「感情から来る部分が大きく、身体と感情に加え、魂があり、さらにまた別の意識の世界があります。本人は悩んでいなくても、身体からメッセージは出ています。生育歴をはじめとする、その人の話をよく聞き、ストレスの原因を確認することで、症状が解消することは多々あります」。

「心身一如」という仏教用語があるが、すべては繋がっていて、整体のゴールの一つは「空（仏教用語）」を体感し、再発を防止すること。「そのためには、潜在意識を超えること」だと話す。以前はこのような話に理解を示す患者さんは少なかったが、ここ最近は、心理学やスピリチュアルな話題に関心を寄せる人が増え、真剣に聞いてくれるという。

基本的には治しません。私の役割はその人の持っている治癒力、妊娠力を引き出すこと

「症状だけを診るのではなく、その人のすべてを見ています。その人の生きてきた背景を見て、心を整える。基本的に、私が治すわけではありません。その人の持っている治癒力、妊娠力を引き出し、健康にする。そのためのサポートをしています」。

たとえば、妊活中の患者さんへは、運動のこと、食事のこと、卵子が着床しやすい栄養の話など、具体的な話題はもちろん、生活環境についてもアドバイスする。環境学＝健康学という視点で、電磁波や“場”についても話題にする。“気づき”によって心が整い、身体が整うと妊娠しやすくなります。もちろん、筋肉や骨格、そして栄養の話もしています」と萩原先生。同じ繰り返しにならないよう「自分自身の心に気づいてあげる」ことが大切だという。

このような話をカウンセリングでは端的に話す。萩原先生の話だけを聞きに来る患者さんもいて、それで症状が改善するケースも少なくない。「もっと話を聞きたい」と、患者さんのほとんどがリピートに繋がっている。

「心の状態は体に影響します。未妊・不調・痛みなどの『症状』と向き合うのではなく、その『人』にしっかり向き合っていきます」。「人」という本質を追求しながら、独自のスタイルを貫く萩原先生。今後も治療家・講師として、幅広い活動を見せてくれることだろう。