「治療技術」と「経営集客マーケティング」の両輪で治療業界全体の活性化を図る
治療院の価値を広め、健康な人を一人でも増やしたい!!

治療家から、オーナー兼店舗事業を統括する立場へ

2022年4月、東京初台にオープンした「初台メディカルラボ整体院」。オーナーの斎藤隆太さんは、「ウィンキューブホールディングス（クドケン）」より、経営者として経営全般を任され、店舗の立ち上げに関わった。どの地域に出店するかなどリサーチからスタートし、物件探し、コンセプト設計、料金設定、宣伝販促方法まで緻密なプランを立て、オープンの日を迎えた。

鍼灸師の資格を持ち、治療家としての経歴を持つ斎藤さんは、専門学校を経て治療院や病院に勤務したが、施術の腕を磨くより、顧客心理や集客マーケティングに強い関心をもったという。治療院に特化した販促マーケティング会社「クドケン」の存在を知り、創業者の工藤兼譲治代表のもとで働くことを熱望する。ところが「実績もなかったのでなかなか認めてもらえず、半年間アピールし続けてやっと採用されました」と振り返る。今でこそ当たり前のようにネットでの販促やWEB集客を行っているが、当時はまだ珍しい業種だった。HP制作やコピーライティングなど、集客活動をメインに、様々なアプローチを手掛ける、この業界のパイオニア的存在だったという。

入社以降、施術者ではなく、集客マーケティング、経営コンサルタントといった経営側として関わることに。経験値を重ねていったある日、分社化の話が持ち上がり、斎藤さんは社内独立をして治療院運営会社の代表となった。2014年から5年かけて、都内に鍼灸院、整骨院、整体院など10店舗を構え、スタッフ50人を抱える事業展開を成功に導いた実績や整体師をゼロから育てる整体師スクールの立ち上げなどの実績を持つ。

現在、斎藤さんは、実店舗のオーナーであり、ウィンキューブホールディングスでは店舗事業を統括する立場として、治療院経営の在り方を模索し、そのノウハウを治療家の先生に伝えていく役割を担っている。

沖倉国悦先生が研究開発した手技「六層連動操法」を採用

「初台メディカルラボ整体院」は、理学療法士であり、「ウィンキューブホールディングス」のセミナー講師でもある沖倉国悦先生の施術「六層連動操法」を取り入れている。沖倉先生が、「本当によくなる施術はないか」と16年間研究し続け、開発したものだ。

「この技術はすごい！」と工藤代表がほれ込んだ「六層連動操法」は、梃子（てこ）の力を使って深層部から固まっている筋膜をゆるめて改善する独自の手技療法だ。「初台メディカルラボ整体院」ではこの施術を導入しており、現在鍼灸師の国家資格を保有する斎藤豊一さんと健康管理能力検定資格などを持つ菅原廉さんが在籍し、日々治療にあたっている（本誌に掲載）。

この施術は、短期間で治療効果が実感できるのが特徴だ。腰、肩こり、首の痛み、手足のしびれ・腕が上がらないと訴える患者さんが多いが、「治療院にあちこち通っていたが、なかなか治らない」と、あまり期待していなかった患者さんからは、「本当に良くなった。これで悩みから解放された」と感謝の言葉が寄せられている。

「You Tubeチャンネル」でノウハウを公開、治療院を応援サポート

「ウィンキューブホールディングス」は、「治療技術」と「経営、集客、マーケティング」の両輪で治療業界全体の活性化を図ることを目的としている。もともと「素晴らしい施術技術を持っているのに、宣伝・アピールしないのはもったいない！」「これだけ技術があるのに、なぜマーケティングしないのか」「治療家の優れた技術をもっと広めたい！」という工藤代表の想いからスタートした会社だが、今ではその想いがカタチとなり、さらにブラッシュアップして、治療業界全体を盛り上げている。

そのひとつに「You Tubeチャンネル（治療院専門WEB集客コンサルティング）」がある。治療家の先生方をターゲットに、ノウハウのすべてを公開し、応援サポートしている。「初台メディカルラボ整体院」の立ち上げからオープンまでの経緯も公開されている。「HP、データ、施術方法に至るまで、さまざまな提案を動画公開していますので、ぜひ参考にしてください」と斎藤さん。

集客に関しては、HPを充実させることでお客様も増え、抜群の効果を出している。また、ネット、チラシ、新聞折り込みなど症状や年齢に合わせた媒体で発信するなど、緻密なデータとマーケティングに基づき、求める人を逃さない適材適所の対応を実践している。

治療院コンサルタント・経営側に携わる斎藤さんの想いは、何より治療家との信頼関係を築くことにある。そして、治療業界を盛り上げるだけでなく、ひいては地域全体を活性化し、貢献していきたいと話す。

「今後も実店舗を拡大していく予定です。実際の現場を間近に観察しながら、治療技術をどう活かし、どう伝えていくか、どうすれば、治療家・治療院の存在と価値を広めていけるか、そんな視点を持って、さらに追及していきたいたいと思います」。

高齢社会となった日本、治療院はこれからますますなくてはならない存在となっていく。治療家のサポートを通して、健康な人を一人でも増やしたいと願っている。